2013年09月18日

刃物厳禁。[クローズZERO U]

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『クローズZERO U』
製作:2009年・日本
監督:三池崇史(『DEAD OR ALIVE 』『十三人の刺客』『藁の楯』)
脚本:武藤将吾(『花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス』『テルマエ・ロマエ』)
出演:小栗旬、やべきょうすけ、山田孝之 他
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


クローズZEROで、すっかり孝之フィーバーが続いており、
ヒマさえあれば冒頭シーンだけ何度も流してました(病気)。
三連休、相方の要望で続編DVDを(レコーダーにね)投入。
私は、どうせ芹沢の出番減ってるんでしょ、と
正直、消極的な状態での鑑賞。

------------------------------------------------------------------------
不良学生たちの巣窟・鈴蘭男子高校制覇を狙い
リンダマン(深水元基)との頂上決戦に敗れた源治(小栗旬)は、
まだ全校を統一できずにいた。
そんなとき、かつてし烈な抗争を繰り返していた鳳仙学園との停戦協定が破られてしまう。
鳴海大我(金子ノブアキ)率いる鳳仙学園の猛者たちが攻勢をかけてくる中、
鈴蘭高校はかつてない危機を迎える……。
------------------------------------------------------------------------


おい!あらすじに芹沢いないじゃんか!!

いやいや。そんなことはなく、Uになっても芹沢無双・孝之無双です。
シーンこそ少ないですが、今度は源治君とも敵対している訳ではないので、
さりげなく熱い友情も見れます。そういう意味で十分満足。


本作で、黒いカラスの鈴蘭に対抗するのは、鳳仙こと白いハゲの軍団。
まずその絵面が笑えます。
でも、三浦春馬とか綾野剛とかの、無機質な感じが映えるので、白い制服はありでした。
その代わり、どっかの誰かの髭面はきったないけどね!(あたし、嫌いでね。金子ノブアキが。)

方々で読んだ評価に共通している通り、
恐らく前作で好評だった要素はそのまま(もしくは増やして)
ダメだった要素はバッサリ切っているのが、とても良いです。
前回、邪魔だなーと(恐らく見た人みんなが)思っていた黒木メイサは、ほぼチョイ役となり、
前回、おかど違いだなーと思っていた893エピソードもかなり減っています。

893関連で言うと、本作での最たるつっこみどころは、組長・岸谷五朗の病室のシーンだと思うんですね。

ネタバレしますよ、いいですか。

組長・岸谷が、とある人物に撃たれるんですよ。まずそこね。
組長が、お付き1人だけで夜中に徘徊して、外で立ちションなんかしないでしょ。
(息子との会話で浮かれてた、というのはあるかもしれないけど、そもそもあんなパンチのやり取りで浮かれてんじゃねえ。)
そしてその後の病室。
ICU云々、というのはよく分かりませんが、幹部の見送りとは言え病室に組長1人だけ残すことは有り得ないし、
そもそも、あんなに血まみれで怪しい男が病院を徘徊していて、誰も声をかけないわけがない。
ずさん過ぎでしょうよ、何もかも。
分かるんですよ、何が目的か。やべきょうすけの見せ場を作りたかったというは分かるの。
実際、良かったですよ、やべきょうすけの演技。
でも、演技が良ければ良いほど、感動的であればあるほど、そのずさんさが気になってしまって、
結局、シーン自体に疑問符が残るんだよねえ。。。残念。


でも、あえてつっこむとすれば、上記シーンくらいのもので。
正直、それ以外にはあまりつっこむとこないです。
タイトルバックと主題歌(??)は、前作に引き続き面白いけど、
『ワイルドサイドのともだちに〜♪』て流れてくると、ああ、クローズだ。と思う位には受け入れましたから。

なんやかんやあって戦争、という非常に分かりやすい展開ですが、
それがシンプルで、ノンストレス。
拳ひとつ、納得いかないなら、喧嘩でケリをつける。
何の生産性もないんですが、不良高校生の、こういう不毛な感じが良いんでしょう。
(私も全部は分からないけれど、あの喧嘩の群れの中に入ってみたいと思っちゃう程度のオトコオンナですからね。)

内輪揉めの諸々については、源治のカリスマ性のなさが顕著に出ていて逆に良かったです。
三池監督、また分かってるなー。
鈴蘭においては芹沢の方が上なのに、という前作でちょっと納得いかなかった幕切れを
設定として、上手く活かしていると思いました。
だからこそ、最後の戦闘に向かうシーンでの、カラス軍団の登場で何というか''アガる''んだと思います。

そして、鳳仙との戦争。

源治の雄叫びと共に走り出すシーンは、やっぱり笑えるんだけど、ほんのちょっと胸が熱くなります。
(ああ、あたしもバカかも。)
各個人戦も、前作と比較してキャラが立ってていいですね。
前回よりもキャラ立ちUPしていた双子とか、
終始さりげなく良い味を出していた遠藤要くんとか。
今回は戦闘に参加した桐谷健太とか。みんな良かったです。

更に、前述しましたが、私のとても嫌いな俳優、金子ノブアキ。
本作では鳳仙のボスですが、ずるいです。
かっこよくはないです、ちなみに。でもずるいです。
アイツが吐くセリフが、いちいちコメディ仕立てになっている。面白いんだわ、これが。
(相方は完全にツボって、何回もリピートしてました。)
『ホモじゃねえよ。』(←いや、絶対ホモだよ!!!)という道場のシーンから、
戦争中の『アウトー!』やら『上履きを持って来い!!!』やら、名セリフの数々。
敵ながら天晴れという感じです。相方は、好きではないがアイツで一番笑ったといってました。

さて、我らが孝之。
戦争シーンでの見せ場は多くないですが、良いところで源治をサポートしています。
いちいち、発するセリフも味があり、重鎮感ハンパないです。
加えて、綾野剛との対決シーン。
カッコイイよねー、ほんと。もう語ることないっす。何度もリピート再生しました。
(綾野剛については弱そうだけど、上地を全治3ヶ月にしたという点においてGJ過ぎるので言うことなし!)

小栗旬は、今回は敵ではなかったので、わりと好意的に見れました。
もう学生服しんどいだろうなと思いつつ、頑張ってたと思います。
彼はとてもスタイルが良いので、あまり強そうに見えないのが不利だね、と相方が言ってました。
この作品関連での小栗旬のインタビューとかを見ていると、
そこも含め、不良役が似合う俳優達に対して、
ある種コンプレックスを持っていたのかなあとも思えて(贅沢な悩みとは言え)少し同情しました。

前作観たときに「芹沢は卒業したら何になるんだろう」と思ってましたが、
本作で、まんま誰かが言ってました。「教えねーよ」と返されてたけど。
鈴蘭の卒業生でチンピラはいない、という前作での設定がありましたが、
屋上に貼られた卒業証書と共に、この作品においては象徴的な要素で、
"青春からの卒業"を印象付ける、前向きなラストだと思います。ちょっとチープだけど個人的には好き。
リンダマンとの試合はちょっと余計かなと思ったけど、あれもまあご愛嬌、あった方がいいんでしょうね。

前作で熱が上がり、本作で更に上げた熱を、書きながらまた上げて、
もう何が何だか分からないくらい、かなり感情的な感想はなってます、ゴメンナサイ。
前作と比較しても遜色ない、熱い、良い映画だと思います。個人的には好きです。

男子にはもちろんオススメですが、
イケメンパラダイスより、こっちの方がイケメン揃い、という意味では、
女子にもある程度はオススメなんですが、まあ人は選びますね。
posted by tanako at 08:49| やっぱり邦画がすき。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月13日

黒の青春。[クローズZERO]

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『クローズZERO』
製作:2007年・日本
監督:三池崇史(『DEAD OR ALIVE 』『十三人の刺客』『藁の楯』)
脚本:武藤将吾(『花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス』『テルマエ・ロマエ』)
出演:小栗旬、やべきょうすけ、山田孝之 他
【キャッチコピー】「ぜんぶ壊して、ゼロになれ。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



blog一発目は、私の大好きな山田孝之出演作を。

見逃していた「クローズZERO」。本作の孝之は超絶カッコイイ、という噂は本当でした。
(相方の弟君はコレで孝之ファンになったらしい。)

いや、もうホント、コレ、山田孝之の映画ですね。
彼を見れただけで、満足度は9割超。確かにカッコイイです。
顔とか、雰囲気とか、表情とか、佇まいとか、まあ、全部ですよね。
もう内容とかどうでもいいです。(おい。)

--------------------------------------------------------------------------------------
最凶・最悪の不良学生たちの巣窟、鈴蘭男子高等学校。
幾多の派閥が勢力争いを繰り返し、いまだかつて鈴蘭を制覇・統一した者はいなかった。
現在も、芹沢多摩雄(山田)率いる最大派閥の“芹沢軍団”を軸に、群雄割拠の状況が続いていた。
そんな鈴蘭にやって来た3年の転入生、滝谷源治(小栗)は、本気で学園の制覇を狙っていた。
一匹狼を貫く源治だったが、ふとしたことから鈴蘭OBのチンピラ、
片桐拳(やべ)と出会い、次第に友情を深めていく。
やがて拳は、自分が果たせなかった鈴蘭制覇の夢を源治に託すようになるのだが…。
--------------------------------------------------------------------------------------


狙ってないとは思うんですが、若干のイケメンパラダイス感、というのはさておき。

山田孝之至上主義、という、私自身の大前提があるので、
正直、フラットとは言えないかもしれません。それはもう謝るしかない。ゴメンナサイ。

に、しても。
芹沢の主役感が半端ないです。

小栗旬演じる源治の鈴蘭制覇目的は、最初は、父親に対するあてつけだったんだけど、
途中から、拳さんやみんなとの友情や信頼関係も絡んでくるので、
それだけ見ると、真っ当な主人公ルート、なのです。
…なのです、が。
冒頭、芹沢と時生の病院シーンで、すでに観客の心揺さぶる友情物語は完成されていて。
たかが合コンから(それだけじゃないけどさ。)構築された友情くらいで、と、
GPS(源治側の軍団名。だせえ…。)の結びつきが、ものすごーく浅く感じられてしまう訳です。

まあ、不良同士の殴り合い喧嘩映画ですから、そもそも善悪での対立関係はないんですよね。
それが前提だから、別にどっちに感情移入してもいいとは思うんだけど、
ここまで監督が贔屓してる感じに見えるのは、どうなのよ。しかも主役じゃない方に。
三池監督、分かってやってるよね!?て感じ。意地悪だなー。

不良の高校制覇、という設定自体がもはや現実離れしているので、
リアリティ、は追求しないことにしますが、
クラス単位で、倒したら仲間になって、という一連の流れは非常に分かりやすいです。
「●組なめんなよ。」ってセリフとか、マジか!と爆笑しましたが、
結局、目指すところは1つだから話の展開はシンプルな方がいいし、
''主要人物は少なく、登場人物は多く(戦争だからね)''、という表現は上手いと思います。
ただ、「GPS」って誰が考えたんだよ、ダセーよ、みたいなやり取りは欲しかった。個人的にね。
(チュータとかに言わせれば、それはそれで友情の見せ場も作れた気がするのだけど。)

あと、不良の喧嘩に893が絡むのはちょっとなー、と思ってみてたんですが、
拳さん以外はほぼ傍観者で安心しました。
バックに絡んでいるというよりは、背景の1つとして効いている、という感じ。
敵対している2つの組の組長が、どちらも粋でカッコイイのも良かったです。
(エンケンとか、もう本物にしか見えないよね。。。)

ラストの戦い、この映画の最大の見せ場でもあるアクションシーンは迫力あったと思います。
開戦前、雨の中佇む芹沢の瞬きシーンは、この映画のハイライトだそうで(相方談)、確かに印象深いです。
「その夜の侍」にも"雨に佇む孝之"シーンがありますが、監督「クローズZERO」好きなのかな。
ラストのエキストラには所謂"ホンモノ"の方も交じっていたようで、だからこそ出せた団体戦の迫力に加え、
主要メンツ各々の喧嘩シーンも、王道で、分かりやすく熱い、良いシーンになっていたと思います。
ただまあ、芹沢には"絶対的な強さ"イメージが終始あったので、
源治の勝利に、いささか説得力が足りなかったかな、とは思います。
が、まあ事実上の引き分けってことで(無理矢理)納得。

各々の演技についても触れておきたいところですが、
山田孝之がいる時点で、正当な評価なんて出来ません。すみません。
特筆するならば、過去の山田孝之の中でも、芹沢は、かなり上位の当たり役です。
あと、桐谷健太については、相方と共に高評価。イイ演技してます。
小栗旬や、やべきょうすけ、高岡蒼甫、高橋努、遠藤要など、
若手のメインキャストに関しても、特に言うことないです。一体感もあり、頑張ってました。
ただ、カミジユースケ、てめえはダメだ、てくらいかなー。
(これは個人的好みもあります、本当にゴメンナサイ。)


そして。
ここまで一切触れてませんが。ヒロイン役の黒木メイサについて。
彼女のせいでは決してない、ということだけ断っておきますが、
ただ、一言。要りません。もう一瞬たりともいなくていいです。この映画において。
唯一、ここに必要だったのかなー、というシーンについても、別に誰だっていいですから。
(誰が対象であったとしても卑怯なやり方だから、源治も芹沢も怒るだろうし。)

何なのかなー。この、日本映画のアホみたいな慣習。
男だらけの映画にはヒロインを必ず1人出さないといけない、みたいな。そんな法律無いですよ?
「テルマエ・ロマエ」とか「容疑者Xの献身」「セカチュー」なんかもそうですが、
原作ありきな作品ほど、この傾向が強い。しかもオリジナルヒロイン。批判フラグが立ちまくりですよ。

もしかして、もしかすると、
スポンサー圧力的なことがあった、と仮定して(もう、そうとしか思えないからさー。)、
見るからに不必要なヒロインを出して、あまつさえ、歌まで歌わせ、ダンスまで踊らせて、
悪しき風習に警笛を鳴らすべく、"ねえみんな、ヒロインなんて要らないでしょ!?"という逆説的な訴えなのだとしたら・・・。
三池監督、いい性格してんな、とは思いますが。



私自身、この作品に対する評価は凄く高くて、
最後に呈した苦言の分を差っ引いても、名作だと思います。
高評価ゆえに、できれば好意的に捉えたい、と思った上での上記感想です、ハイ。

続編の「U」もこれから鑑賞予定ですが、本作と比較すると孝之不足と聞いているので、
あまり期待はせずに見ようと思います。
更に続編「EXPLODE」は興味なかったのですが、少し希望が見えたので劇場に行くかも。
映画館の治安だけが心配です(笑)。

posted by tanako at 00:23| Comment(0) | やっぱり邦画がすき。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。