2013年10月23日

世紀末、恐るべし。[デスレース2000年]

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『デスレース2000年』
製作:1977年・アメリカ
監督:ポール・バーテル
脚本:ロバート・ソム、チャールズ・B・グリフィス、タク・フジモト
出演:デヴィット・キャラダイン、シモーネ・グリフィス、シルヴェスター・スタローン
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


愛すべきバカ映画を観ました。
キッカケは高橋ヨシキ著『悪魔を憐れむ歌』を読んだ相方が
俄然興味を持ってレンタルしてくれたのですが、
こういう作品はイイですね。ストレスが溜まらない。
おかげで相方は最近、TSUTAYAでバカそうな映画ばかり探してます。

------------------------------------------------------------
西暦2000年、全米は恒例の大陸横断レースに湧いていたが、
それは走行中に人間を殺していく事でポイントを稼ぐ死のレースだった。
------------------------------------------------------------


バイオレンス、アクション、エロス、シリアスを盛り合わせた、
B級映画の最高峰ではないかと思います、個人的に。

あらすじはこのまま。本当にこのままです。
人を轢き殺してポイントが加算されるというルールの下で行われる全米大陸横断カーレースの話です。

レースは3日間通して行われ、助手席には異性のナビゲーターが同乗します。
あらすじを知らないで見てたら、途中から明かされるルールに驚く、という楽しみ方も出来るつくりになっています。
助手席の異性から、全編通して惜しみないエロスも想像できますし、
楽しみ方は、人それぞれなB級映画です。

カーレース、というスピード面での戦いがメインなので、
最初から最後まで、テンションは非常に高いです。
しかしながら設定が突飛なだけに、ハラハラドキドキ、という感じではなく、
終始、バカだな〜という感じ。あ、良い意味でね。
しかしながら、不謹慎の極みみたいな映画なので、受け付けない人もいるとは思いますが。

それに、レース展開の中での潰し合いとか、
反政府組織のレース妨害活動とか、
レーサー達それぞれ(主に主役)の苦悩とか、
色々と詰め込まれており、テンポも良いので飽きることがありません。
まあ、上映時間も80分と短いですしね。映画は長ければいいというモノではないよね。

ちなみに設定に関して言うと、
轢き殺す対象の年齢や性別によってポイントが変わるとか、
"病院の安楽死デー"とか、
死亡者の家族補償とか、
もう、飲み会とかで、"こういうの面白くない??"とか、ネタとして考えてる感じ。
この映画の企画会議はさぞかし楽しかったろうなあ、と思います。

あと名前ね。
主役がフランケンシュタインですから。
これも企画会議でちょっと出たのをそのまま採用した感じ。
「全身傷だらけのツギハギならフランケンっしょ。」「それ採用!」みたいなね。
完全に勝手な想像ですけどね(笑)。

ラストはハッピーエンド(といえるのか?)ですが、
最後、リポーターが「犯罪・虐殺の国アメリカにおいてこのレースは必要だ!!」みたいな主張をするのですが、
そこで爆笑しました。自分(自国)でそれ言っちゃうのかよー。
そしてそのリポーターが…という最後のシーンも爽快です。アメリカは潔くていいね。
大統領とか結婚とか、その辺もまあ、無理矢理だけど、本作においてはアリでしょう。
いいんだよ、風呂敷なんて、どんな形でも畳めればね。



本作のプロデューサーであるロジャー・コーマンは、
「低予算映画の王者」とか「大衆映画の法王」などと呼ばれている人だそうです。
監督作品50作以上、製作・製作総指揮作品は400作以上、とのこと。
現在活躍中の映画監督や俳優で、彼の元でキャリアをスタートした人も多いそうです。
本作にも『ロッキー』で注目される直前のスタローンが出演しています。

『私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか』
という著書が出ているそうで、むしろこっちに興味が沸いている私。
狙って作りちゃんと利益と評価を得る?というのは、素晴らしいことですね。


シャレ的なものが通じる人には、手放しにオススメ出来る作品です。
2008年にはジェイソン・ステイサム主演でリメイクされているのだけど、
あらすじをちらっと読んだ限りでは、
バカ要素排除しているようなので、まあ、見なくてもいいかなあ。

ある意味、名作ですので、ご興味ある方は、是非。
posted by tanako at 23:34| Comment(0) | B級洋画バンザイ。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

暗号消されてた??[消された暗号 BRICK-ブリック-]

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『消された暗号 BRICK-ブリック-』
製作:2007年・アメリカ
監督:ライアン・ジョンソン(『ルーパー』)
脚本:ライアン・ジョンソン
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ノラ・ゼヘットナー
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


サンダンス映画祭で評価された映画だそうです。
『LOOPER』で興味を持ち、レンタル店を探し回りました。


虚無的・悲観的・退廃的な指向性を持つ犯罪映画を、
総称して「フィルム・ノワール」というそうですが、
これに近い作品として、本作は評価を受けているのだそうで。
「フィルム・ノワール」(仏語だと「怖い映画」という意味。)の代表作として挙げられていた
『郵便配達は二度ベルを鳴らす』『現金に体を張れ』『めまい』などは、
未観賞ながら興味あり、という作品なので早めに手をつけねば。
好きなんですよねー、犯罪映画。


公開時のタイトルは「BRICK」。
どうしてDVD化する時に邦題をつけるんだろう…。
私の好きな映画の1つ「ハロルド・スミスに何が起こったか」も
DVD化で「ミラクル・ショー」という邦題が後付けされましたが、
安っぽい印象になるのであまり好きではないんです。
低い知名度の映画の内容を分かりやすく、という目的は理解出来るんですがね。。

------------------------------------------------------------------------
南カリフォルニア郊外のサンクレメンテ高校。
一匹狼の高校生ブレンダンは、
ある日、排水溝に無惨に横たわる元彼女エミリーの死体を見つめていた──。
その2日前、ブレンダンは2ヵ月前に別れたエミリーから助けを求める電話を受ける。
しかし、彼女の話は要領を得ず、“ブリック”“ピン”といった謎めいた言葉を残して電話は切れた。
ブレンダンは唯一の親友ブレインの協力を得て、さっそくエミリーの捜索に乗り出すが…。
------------------------------------------------------------------------


話としては、シンプルなのですが、
アメリカンスクールの文化に明るくない私は、
話を理解するまでに、時間がかかりました。
なじみがないんだよね、コカインとか麻薬とか。(当たり前じゃ。)

構図としては、主役のブレンダンが探偵役、親友ブレインがブレーン(ここ、かけてる??)として
ブレンダンの元彼女の失踪事件を追いかけています。
不穏な空気感とか、怪しい人間関係とか、
少しずつ明るみになっていく様は、王道のサスペンスとして面白いし、
最後のドンデン返し(と言えるかどうかはさておき)も、まあ、そこそこビックリします。

ただまあ、怪しい人は最初から怪しいよね。という感じ。
サスペンスとかミステリーとかを好んで観るようになって浅い私でこれですから、
もっと見慣れている人にとっては、もしかしたら物足りないのかもしれません。

ただ、映像としてのセンスとか、演出は良いと思います。
20代のデビュー作でコレならば、才能ある監督なのではないかと。
『LOOPER』も脚本とか設定の作り込みが上手いなと思ったので、
この辺がきちんと活きていたんでしょうね。


今でこそ有名になったジョセフ・ゴードン=レヴィットですが、
当時の彼を始めとして、無名の俳優さんを起用したことが、
吉とも凶とも出ている気がします。
(日本とは違う)学園生活風景に感じられる日常感は良く表れてますが、
無名ばかり、且つ謎のワードが多いので、人によっては登場人物の見分けが難しいかも。

※そんなわけないよ、と思うでしょ??
馴染みのない名前で、みんな見たことない外国人俳優だと、
なかなか見分けはつかないこともあるんですよ。。。
(私の場合、特にアジア映画でこの傾向があり、ゆえにニガテ意識が強いのです。。。)



まあ、元彼女というだけで何でそこまで命張れるんだよ、という意見もありそうですが、
最後に明かされる真実で、個人的には納得。
なるほど、多分ブレンダン自身も途中からその可能性を少なからず疑ってたのかなとも思えます。
結局、最後には何も残らないんですが、
その辺も、犯罪映画としては王道なのかも。


如何せん、『LOOPER』を見てなかったらスルーしていた映画ですし、非常に地味です。
私がよく行くTSUTAYAの中で、3店舗中2店舗は取扱いなし…。
(ちなみに、GEOで見つけました。)

出来はそれほど悪くはないと思うので、興味があれば是非。
ミステリー的面白さでは『LOOPER』より若干上、華やかさでは下、という感じでした。
posted by tanako at 00:31| Comment(0) | それでも洋画には勝てない。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。