2013年09月13日

黒の青春。[クローズZERO]

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『クローズZERO』
製作:2007年・日本
監督:三池崇史(『DEAD OR ALIVE 』『十三人の刺客』『藁の楯』)
脚本:武藤将吾(『花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス』『テルマエ・ロマエ』)
出演:小栗旬、やべきょうすけ、山田孝之 他
【キャッチコピー】「ぜんぶ壊して、ゼロになれ。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



blog一発目は、私の大好きな山田孝之出演作を。

見逃していた「クローズZERO」。本作の孝之は超絶カッコイイ、という噂は本当でした。
(相方の弟君はコレで孝之ファンになったらしい。)

いや、もうホント、コレ、山田孝之の映画ですね。
彼を見れただけで、満足度は9割超。確かにカッコイイです。
顔とか、雰囲気とか、表情とか、佇まいとか、まあ、全部ですよね。
もう内容とかどうでもいいです。(おい。)

--------------------------------------------------------------------------------------
最凶・最悪の不良学生たちの巣窟、鈴蘭男子高等学校。
幾多の派閥が勢力争いを繰り返し、いまだかつて鈴蘭を制覇・統一した者はいなかった。
現在も、芹沢多摩雄(山田)率いる最大派閥の“芹沢軍団”を軸に、群雄割拠の状況が続いていた。
そんな鈴蘭にやって来た3年の転入生、滝谷源治(小栗)は、本気で学園の制覇を狙っていた。
一匹狼を貫く源治だったが、ふとしたことから鈴蘭OBのチンピラ、
片桐拳(やべ)と出会い、次第に友情を深めていく。
やがて拳は、自分が果たせなかった鈴蘭制覇の夢を源治に託すようになるのだが…。
--------------------------------------------------------------------------------------


狙ってないとは思うんですが、若干のイケメンパラダイス感、というのはさておき。

山田孝之至上主義、という、私自身の大前提があるので、
正直、フラットとは言えないかもしれません。それはもう謝るしかない。ゴメンナサイ。

に、しても。
芹沢の主役感が半端ないです。

小栗旬演じる源治の鈴蘭制覇目的は、最初は、父親に対するあてつけだったんだけど、
途中から、拳さんやみんなとの友情や信頼関係も絡んでくるので、
それだけ見ると、真っ当な主人公ルート、なのです。
…なのです、が。
冒頭、芹沢と時生の病院シーンで、すでに観客の心揺さぶる友情物語は完成されていて。
たかが合コンから(それだけじゃないけどさ。)構築された友情くらいで、と、
GPS(源治側の軍団名。だせえ…。)の結びつきが、ものすごーく浅く感じられてしまう訳です。

まあ、不良同士の殴り合い喧嘩映画ですから、そもそも善悪での対立関係はないんですよね。
それが前提だから、別にどっちに感情移入してもいいとは思うんだけど、
ここまで監督が贔屓してる感じに見えるのは、どうなのよ。しかも主役じゃない方に。
三池監督、分かってやってるよね!?て感じ。意地悪だなー。

不良の高校制覇、という設定自体がもはや現実離れしているので、
リアリティ、は追求しないことにしますが、
クラス単位で、倒したら仲間になって、という一連の流れは非常に分かりやすいです。
「●組なめんなよ。」ってセリフとか、マジか!と爆笑しましたが、
結局、目指すところは1つだから話の展開はシンプルな方がいいし、
''主要人物は少なく、登場人物は多く(戦争だからね)''、という表現は上手いと思います。
ただ、「GPS」って誰が考えたんだよ、ダセーよ、みたいなやり取りは欲しかった。個人的にね。
(チュータとかに言わせれば、それはそれで友情の見せ場も作れた気がするのだけど。)

あと、不良の喧嘩に893が絡むのはちょっとなー、と思ってみてたんですが、
拳さん以外はほぼ傍観者で安心しました。
バックに絡んでいるというよりは、背景の1つとして効いている、という感じ。
敵対している2つの組の組長が、どちらも粋でカッコイイのも良かったです。
(エンケンとか、もう本物にしか見えないよね。。。)

ラストの戦い、この映画の最大の見せ場でもあるアクションシーンは迫力あったと思います。
開戦前、雨の中佇む芹沢の瞬きシーンは、この映画のハイライトだそうで(相方談)、確かに印象深いです。
「その夜の侍」にも"雨に佇む孝之"シーンがありますが、監督「クローズZERO」好きなのかな。
ラストのエキストラには所謂"ホンモノ"の方も交じっていたようで、だからこそ出せた団体戦の迫力に加え、
主要メンツ各々の喧嘩シーンも、王道で、分かりやすく熱い、良いシーンになっていたと思います。
ただまあ、芹沢には"絶対的な強さ"イメージが終始あったので、
源治の勝利に、いささか説得力が足りなかったかな、とは思います。
が、まあ事実上の引き分けってことで(無理矢理)納得。

各々の演技についても触れておきたいところですが、
山田孝之がいる時点で、正当な評価なんて出来ません。すみません。
特筆するならば、過去の山田孝之の中でも、芹沢は、かなり上位の当たり役です。
あと、桐谷健太については、相方と共に高評価。イイ演技してます。
小栗旬や、やべきょうすけ、高岡蒼甫、高橋努、遠藤要など、
若手のメインキャストに関しても、特に言うことないです。一体感もあり、頑張ってました。
ただ、カミジユースケ、てめえはダメだ、てくらいかなー。
(これは個人的好みもあります、本当にゴメンナサイ。)


そして。
ここまで一切触れてませんが。ヒロイン役の黒木メイサについて。
彼女のせいでは決してない、ということだけ断っておきますが、
ただ、一言。要りません。もう一瞬たりともいなくていいです。この映画において。
唯一、ここに必要だったのかなー、というシーンについても、別に誰だっていいですから。
(誰が対象であったとしても卑怯なやり方だから、源治も芹沢も怒るだろうし。)

何なのかなー。この、日本映画のアホみたいな慣習。
男だらけの映画にはヒロインを必ず1人出さないといけない、みたいな。そんな法律無いですよ?
「テルマエ・ロマエ」とか「容疑者Xの献身」「セカチュー」なんかもそうですが、
原作ありきな作品ほど、この傾向が強い。しかもオリジナルヒロイン。批判フラグが立ちまくりですよ。

もしかして、もしかすると、
スポンサー圧力的なことがあった、と仮定して(もう、そうとしか思えないからさー。)、
見るからに不必要なヒロインを出して、あまつさえ、歌まで歌わせ、ダンスまで踊らせて、
悪しき風習に警笛を鳴らすべく、"ねえみんな、ヒロインなんて要らないでしょ!?"という逆説的な訴えなのだとしたら・・・。
三池監督、いい性格してんな、とは思いますが。



私自身、この作品に対する評価は凄く高くて、
最後に呈した苦言の分を差っ引いても、名作だと思います。
高評価ゆえに、できれば好意的に捉えたい、と思った上での上記感想です、ハイ。

続編の「U」もこれから鑑賞予定ですが、本作と比較すると孝之不足と聞いているので、
あまり期待はせずに見ようと思います。
更に続編「EXPLODE」は興味なかったのですが、少し希望が見えたので劇場に行くかも。
映画館の治安だけが心配です(笑)。

posted by tanako at 00:23| Comment(0) | やっぱり邦画がすき。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。